「愛嬌が一番大切。」——曽根田社長が大切にしている「採用の見極めポイント」とは【社員インタビュー041】

地方創生や地域に関わる仕事に興味はあるけれど、少人数のベンチャーで自分がやっていけるのか分からない。そんな迷いを抱える人は多いはずです。

今回は、ローカルパワーエンジン株式会社代表・曽根田社長に、今の会社のことや、採用したい人材のリアルを率直に伺ってみました。

インタビュイー:曽根田(代表取締役社長)
取材・執筆協力:櫻木桂子・ライター

目次

「もったいない」から始まった会社

――今でこそ地域メディア事業を手がけていますが、始まりは違ったそうですね。

曽根田

はい、もともとは営業支援ツールを提供する仕事からスタートしているんです。当時勤めていたWEBコンサルティングの会社で、社長が特定のクライアント様向けに開発したツールがあって。それを見て、「これは他の不動産会社様にも役立つはずだ」と思い、社長に掛け合ったんです。そうしたら「じゃあ子会社にして、やってみたら」という話になって。それが今の会社の出発点になりました。

――今のサービスの原型は、どのように生まれたのでしょうか。

曽根田

設立から6年くらい経ったころ、営業をしていた女性社員が一人、辞めることになったんです。理由を聞くと、親の介護だとか。ちょうどスキルも身について、これからという時期だったので、正直「もっと一緒にやりたかった」という気持ちが強く残りました。

――そこから、どうやって今のサービスにつながっていったのでしょうか。

曽根田

実は、私は前職でWEB集客のコンサルをしていたんです。継続的な情報発信は成功の鍵なのですが、不動産・住宅会社の方々は日々の業務に追われてなかなか続けられない。そんな現場をコンサル時代にもたくさん見たんです。
「地域にいる、能力ややる気のある人が、自分のペースで働いて収入を得られる仕事をつくれないか」という想い。そして、「不動産・住宅会社の情報発信をどう支援するか」という課題。この二つが掛け合わさって生まれたのが、「地元紹介丸投げパック」です。

そして今、会社に必要な人材とは?

――今の会社のフェーズを教えてください。

曽根田

現在の社員数は3名です。既存事業として、「地元紹介丸投げパック」をはじめとする地域のメディア事業があり、それを地道に拡大しています。さらに、採用広報支援サービスも新しく始めたばかりというフェーズですね。

――具体的に、今どんな方に来て欲しいとお考えでしょうか?

曽根田

実は今、既存クライアントのフォローは基本的に私がすべてやっています。クライアントに寄り添うコミュニケーション能力や、自分で考えて動けるスキル、そういったご経験や実績のある方がいれば、すぐにでもお話ししたいなと思っています。
もう一つは、採用広報インタビューのディレクション担当。クライアントとの調整からテーマ決め、当日のアサインまで多岐にわたる仕事になります。この事業も今後拡大していきたいので、そういった役割の方がいると助かりますね。

数字やスキルより大切なこと。それは「コミュニケーション力」×「責任感」

――入社後の具体的な業務内容を教えてください。

曽根田

メインで提供している「地元紹介丸投げパック」というサービスでは、ある地域の飲食店やイベントなどを紹介する記事を作成して、WEBやSNSで発信しています。

曽根田

皆さんには、毎月既存クライアントに対して、数値のレポーティングをしていただいています。レポーティングとは、そのクライアントに対して、アクセス数や人気記事、SNSごとのフォロワー数の推移、どんな検索でユーザーが来ているかを、10枚ほどの資料にまとめて毎月共有する業務のこと。2ヶ月目はまずこれを任せて、慣れてきた3ヶ月目からは、そこに事業のヒアリングや提案を自分で加えてもらう、というイメージですね。
営業同行は月に10件ほど参加していただき、既存クライアントでいうと最終的には10〜20社ほどを担当してもらうことになります。

――それらを任せたい人材とは、どんな人でしょうか?

曽根田

やっぱり、「愛嬌があるかどうか」が一番大事ですよね(笑)。理路整然と論理的に話せることもコミュニケーション能力の一つですが、それよりも、少し抜けているところがあってもかわいがられるような人のほうが、この会社で活躍されているなと感じています。

――他に一つ大事にされていることはありますか。

曽根田

そうですね、「自分で考えて自分で動けるか」というのは大事ですね。社員数が少ないからこそ、裁量も大きい。だからこそ、クライアントにより良いサービス提供をするためにどうすべきかを、自分で考えて動ける方が活躍すると思います。

――地域への想いの強さも、選考で見られているのでしょうか。

曽根田

そうですね。でも、大それた地域貢献への志をアピールする必要はありません。何か少しでも地域に貢献しようと、小さなことを行動しているかどうかはしっかり見るようにしています。例えば「毎月1回、近所のゴミが落ちていたら拾うようにしています」とか。
スキルや知識、経験は入社後にいくらでも積み上げられます。けれど、思いや考え方はすぐには変えられないものですから、そちらの方が重要だと思っています。

営業担当の「愛嬌」。それこそが成功の鍵

――「愛嬌」が実際の仕事にどう影響しているのか、うまくいった事例を教えてください。

曽根田

3〜4年ほどお付き合いのあるクライアント様がいるのですが、雑談ややり取りを重ねる中で、気が合うようになってきまして。あるとき「地域紹介のメディアをベースに、ホームページをリニューアルしたい」というご相談をいただいたんです。
相談いただいたイメージのサイトは、まだ世の中になかったんですよね。それで、生成AIを使って私自身でファーストページのイメージを作り、ご提示してみたら「これいいですね、このイメージで作りたいです」ととても喜んでいただけて。

曽根田

こういう相談って、誰にでもするわけじゃないと思うんですよね。世の中にさまざまな業者がいて、いろんな営業をかけてくる中で、「どこまで話すか」を相手は無意識に選んでいる。だからこそ、愛嬌がないと、そもそもそこまで話してもらえないんです。

――逆に、「もう少しできたな」と感じた出来事もあれば教えてください。

曽根田

これはチャレンジだったので致し方ないのですが、私自身も勉強になった出来事でした。あるクライアント様から「密着取材」を実施して記事を作ってほしい、とご依頼をいただいたことがあって。我々としても初めての試みだったんですが、挑戦させていただくことにしたんです。
インタビューや密着はいつもライターさんに外注しているのですが、依頼する基準をしっかり作れていなかったんです。結果としてクライアント様がイメージされていたものとはかけ離れた記事になってしまい、ご迷惑をおかけしてしまいました。私の反省点としてあります。

――そこから何か変わったことはありますか。

曽根田

そうですね。それ以来、外部の方に依頼する際の基準やマニュアルをしっかり整えるようになりました。記事の書き方、写真撮影の仕方、掲載許可の取り方。マニュアルは、必要になるたびに社員自らが主体となって作っていますね。

入社後、どんな成長曲線を描いていくのか

――活躍していく方は、どんなステップを踏んでいくものなのでしょうか。

曽根田

最初の2ヶ月は、正直、任せたレポーティングをきちんとこなしてもらえれば十分なんです。数字をまとめて、毎月共有する。まずはそれだけで大丈夫です。
ただ、3ヶ月目に差しかかる頃になると、そこに自分なりの提案を加え始める人が出てきます。決められたフォーマットに、プラスアルファの工夫を自分から加えられるかどうか。その一歩を「とりあえずやってみよう」と面白がれるかどうかで、任される仕事の幅は大きく変わっていきますね。

――これまで、うまくいかなかった方もいらっしゃったのでしょうか。

曽根田

少なからずいらっしゃいます。共通点としては、スキルや経験が豊富で、10年、20年やってきましたという方でも、最初の一歩をなかなか自分から踏み出せなかった、というケースですね。裏を返せば、そこさえ乗り越えられれば、経験の長さに関係なく活躍できるということでもあると思っています。

転職を迷っているあなたへ

――最後に、今転職を迷っている方に何かメッセージはありますか。

曽根田

今、いろいろな条件で会社を探していると思います。給与、福利厚生、職場までの距離など。ただ、若いうちに守りに入ってほしくない。「この会社だと楽に働けそうだから」という理由で選んでしまうと、自分に投資しないまま、20年後、30年後を迎えることになります。これはもったいないと感じるんです。

曽根田

これからの時代は、仕事がAIによって淘汰されていきます。だからこそ、今は「自分への投資期間」として、泥臭くても「人にしかできない仕事」で成長できる会社を選んで欲しいなと思っています。
人の役に立って初めて仕事の意味があるし、その結果として報酬をいただけるものだと思っています。目の前の人が何に悩み、何を考えているかをしっかりと自分で感じ取れるような仕事に就いて欲しいなと思いました。

地域への思いは、強くなくていい。
スキルも、入社してから積み上げればいい。

曽根田が見ているのは、もっとシンプルなこと。
それは、愛嬌があるか、そして自分から一歩を踏み出せるか、だといいます。

まずは、話を聞いてみるだけでも構いません。
あなたのままで、一度お会いできたら嬉しいです。

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